投函

僕は電気代とガス代を引き落としにしてないわけで・・・。
だから毎月、コンビニで支払っているわけで・・・。
そして昨日仕払いに行ったわけで・・・・。

                                                                                                            • -
                                                                                                            • -
                                                                                                            • -

午後1時15分。
電気代とガス代の請求書を支払う決心をした僕。
「そうだ、コンビニにはポストがあるな。
 ついでに郵便も出しておこう。」
世の中の便利になった様に感服しながら手に二つの封筒を握り締め
僕はコンビニに向かった。

                                                                                                                      • -

午後1時40分。コンビニに到着。
友達と待ち合わせをしていたこともあって手短に支払いを
済ませたかった僕。
特に注意することもなく手の封筒の一つを投函。
そしていざ支払い・・・・・と思ったその時。
「はて?この手に握っている封筒は投函するはずだった郵便ではないか。
 ならば、電気代とガス代の請求書はいずこに行ったのであろうか??」
稲妻が五臓六腑を駆け巡った。
一瞬の思考のあとすべてを理解した僕。
「間違えて請求書を投函してしまった。」

                                                                                                                          • -

気が付けば地の獄。
時すでに遅く、請求書は真紅の角箱の深い闇の底・・・。
出してもらおうと頼むもポストの鍵は郵便局員のみが持っており、
コンビニでは開けることが出来ないとのこと・・・・・。
店員の侮蔑のまなざしと嘲笑を受けながら引き返し、郵便局員
郵便物をとりにくる午後3時以降もう一度そのコンビニに向かうはめになった
のでした・・・・・。